意外と知らない日本の医療機器メーカーへの就職・転職 良い点VS注意点【前編】

 少子高齢化や 医療技術の進化によって これからも成長が見込まれている医療機器業界ですが、その中で活躍する日本の医療機器メーカーは、 どういった企業があるのでしょうか?

今回は、日本の医療機器メーカーの営業の実際について、良い点と注意点を前編と後編にわけてご紹介します。

医療器業界への就職を考えている次の方の助けになる内容です。 

日本の医療機器メーカーの就職・転職の決め手に悩んでいる方。
現場から見た日本の医療機器メーカーの実態を知りたい方。 
自分自身に合う職業なのか、見極めたい方

 就職や転職を考えてるあなたのお手伝いができれば幸いです。

さあ、日本の医療機器メーカーを知り、自分に合った就職先を見つけましょう!

知られざる日本の医療機器メーカー企業

日本の医療機器メーカーは、一般の方も耳にするオリンパスやテルモなどの大手企業から、従業員が10人以下の企業まで、数多くの企業が軒を連ねていますが、そのことは一般にあまり知られていません。

医療機器メーカーは、634社あり、そのうち日本の医療機器メーカーは535社。外資系医療機器メーカーは99社あります。
100人以下の従業員で経営している日本の医療機器メーカーは、285社あります。

出展「 政府統計の総合窓口( e-s t a t) 医療機器産業実態調査( 医療機器製造販売業)」
「内資・外資別、資本金規模別、従業員規模別の企業数」より引用

世界では弱い?日本の医療機器産業

世界の売上高ランキング(2017年)から日本の医療機器メーカーを見ると、トップ20にランキング入りしている企業は、オリンパス、テルモ、キャノンメディカルシステムズ(旧社名東芝メディカルシステムズ)だけのようで、日本の医療機器産業の国際競争力の弱さが露見しています。

とは言え、世界的に見ても国内においても医療機器の市場は拡大傾向にあります。
これからも成長が見込める分野であることは間違いないでしょう。

やっぱり日本企業がいい!国内の医療機器メーカーの営業 4つの良い点

日本の医療機器メーカーの営業について、良いと思える点をご紹介します。

日本の医療機器メーカーは、大小さまざまな企業があるため、全てに当てはまるわけではありませんが、平均的な特徴や傾向としてお伝えします。

日本の医療機器メーカーの現状を知ることで、就職や転職の不安を解消しましょう!

収入の安定が一番の魅力!

日本の医療機器メーカーは、一般的に外資系医療機器メーカーほど高収入ではありませんが、医療機器ディーラー以上の収入を得られるところが多いです。

一般的に外資系医療機器メーカーの入社時の年収は550万円~が相場で、医療機器ディーラーは320万円あたりになると思われます。
一方、日本の医療機器メーカーは、400万円前後となること多い感じです。

リク丸
リク丸

もちろん医療機器業界の未経験と経験者によって年収はかわるよ。
経験は最低でも3年以上は必要かな。

個人の目標やノルマは厳しい?

日本の医療機器メーカーも個人のノルマや目標があるものの、その結果によって年収が大きく左右する企業は少ないです。
もちろん、インセンティブや社内表彰制度などはありますが、外資系ほどの成果主義を採用しているところは少ないです。

年収は、昇格や昇級によって決まり、課長職や部長職まで行くと大幅にUPするところが多いです。
安定した形で年収UPが見込める企業が多いでしょう。

医療機器の開発に国が支援!?オールジャパンで医療機器開発!

国内の医療機器の売上額は約2.9兆円(2018年度)
同年に輸入した額は、約1.6兆円と、海外製品が半分以上を占めています。

実際の医療現場においても外資系企業の治療物品が多い。

消化器外科では、ジョンソンエンドジョンソンやコヴィディエン(メドトロニック)など。
心臓外科では、エドワーズライフサイエンスやメドトロニックなど。
整形外科では、ストライカーやジンマーなど。
循環器内科では、アボットメディカルジャパン、ボストンサイエンティフィックなど。

薬業界も 外資系企業が多く、医療業界は、外資系企業の進出が激しい業界です。

 欧米の主要メーカーが積極的に日本国内を含めた海外に進出している中、国内の医療機器産業も負ける訳にはいけません。
これから競争力を高め発展していくために、日本の医療機器の開発には、さまざま政策が進められています。
内閣総理大臣、厚生労働省、経済産業省、文部科学省が関与した日本医療研究開発機構が立ち上げた「オールジャパンでの医療機器開発プロジェクト」など、多くの事業が推進されています。

国からの支援や後押しがある産業として、日本の医療機器メーカーは、これかららも国内外において発展していくことになるでしょう。

医療機器業界は離職率が高いってほんと?その真相は?

医療機器業界の離職率は、他の業界と比べても高いです。

日本企業全体の平均離職率は15%ほどですが、医療業界だけで見ると30%と言われています。
この原因は、外資系医療機器メーカーと医療機器ディーラーにあります。

外資系医療機器メーカーの離職

外資系医療機器メーカーは、実力主義の企業がほとんどです。
会社が望む成果をあげることができない営業マンは、役職者であったとしても会社に必要ありません。
それなりの判断を下されることになります。

さらに、外資系企業に勤める人の考え方の1つとして、「知識やスキルを身につけたあとは、さらに高く評価してくれる企業へ移籍する」と言う考えもあります。

これらを理由に外資系医療機器メーカーの離職率は高くなりがちです。

まいき くん
まいき くん

外資系企業には、日本的な終身雇用や長期雇用の考えが少ないんだ。

医療機器ディーラーの離職

医療機器ディーラーにおいては、ヘッドハンティングや、給料面の待遇から医療機器メーカーへ転職する人が多いです。
医療機器業界が成長を続けているため、慢性的に人材不足なところがあります。

即戦力を求めるメーカーは、業界経験者を必要とするため、医療機器ディーラーの優秀社員に目を向けます。
医療機器ディーラーからメーカーへ転職は、まったく珍しいものではありません。

リク丸
リク丸

メーカーへ転職する社員が多い医療器ディーラーは「メーカーの社員養成所」と揶揄されるぐらいだよ。

日本の医療機器メーカーの離職

一方、日本の医療機器メーカーは、離職率は低く5%~10%ほどでしょう。
特に、大手医療機器メーカーは、さらに離職率が5%と低くなります。

生涯年収、人生計画、安定感など、将来の設計が立てやすく、不安を感じることが少ないことが要因です。
安心して働けると言う点は、非常に大きいでしょう。

業界全体の離職率を引き上げているのは、外資系医療器メーカーと医療機器ディーラーと言え、日本の医療機器メーカーは、安定した就職先と言えるでしょう。

リク丸
リク丸

実際の現場においても、勤続年数の長い人が多く、退職の話はほとんど聞かないよ。

和をもって成し遂げる!自然に高まるチームワーク!

年功序列や終身雇用の考え方は、年々日本企業においても変わってきていますが、まだまだ長期雇用的な考えは継続されています。

長期雇用によって、社内で形成されていく従業員の考え方、ホウレンソウ(報告、連絡、相談)、活動様式は、同質的なものとなり、チームワークが育成されやすい環境になります。

日本の医療機器メーカーの営業も、大手企業になればなるほど、組織やチームワークによる活動が多くなります。
もちろん、日常的の臨機応変な対応は、個人の能力が重要ですが、個人の能力とチームの力をバランスによって活動している企業が多いです。

まいき くん
まいき くん

責任においても、個人と組織に分かれ、ストレスも軽減されるね。

ただし、小規模の医療機器メーカーは、営業の人数が少ない状況では、全国で活動することになります。
その場合は、個人主体的な活動が中心になるので、チームワークはどうしても難しいでしょう。
そんな会社でも売上が大きくなれば営業マンの人数も増え、自然とチーム活動が増えることでしょう。

まとめ

日本の医療機器メーカーは、外資系医療機器メーカーほどの華やかさや派手さはありませんが、医療機器業界の就職先としては、安定の王様と言えるでしょう。

世間一般の平均給与よりも高く、長く働けると言う点は、その会社で働く従業員にとって、とても幸せなことです。

ただ、冒頭でも申し上げたように、国内の医療機器メーカーは、会社規模の小さな企業がたくさん存在します。

発展途上にある企業は、労働環境や給与水準や福利厚生などが、成熟した企業に及ばないことがあるため注意が必要です。

日本医療機器メーカーに就職を考えている人は、会社の規模、取扱製品、会社の歴史なども含めて検討するようにしましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました